テレビは法律によって処分の仕方が決まっており、通常の粗大ごみとして出すことができません。「古くなったテレビを処分したい」「今のテレビを手放して新しいものを買いたい」とお考えの方は、法律で決められたルールを守ってテレビを処分する必要があります。そこで今回は、テレビの正しい処分方法と事前にチェックしておきたいポイントを解説していきますので、テレビの処分を検討されている方はぜひ参考にしてみてください。

テレビの処分には細かいルールが決められている

テレビを含む以下の4品目は、特定家庭用機器再商品化法（通称：家電リサイクル法）によって処分方法が細かく決められています。

家庭用テレビ
テレビ（ブラウン管式・液晶式・プラズマ式）
冷蔵庫・冷凍庫
洗濯機・衣類乾燥機

上記の4品目は、通常の粗大ごみとしては扱われず、自治体または業者にリサイクル料金を支払って処分する必要があります。大事な環境を保護するために、テレビを手放す際は一度ルールを見直しておくようにしましょう。

テレビのリサイクル料金はいくら？

テレビを含めた家電4品目を処分する場合、一般的に次のような費用がかかります。

リサイクル料金
収集料金・運搬料金

テレビのリサイクル料金は製品やメーカーごとに異なりますが、以下のように数千円程度の費用が必要になります。

種類 リサイクル料金（税込）
ブラウン管式テレビ（小） 1,320～1,870円
ブラウン管式テレビ（大） 2,420～2,970円
液晶・プラズマ式テレビ（小） 1,870円
液晶・プラズマ式テレビ（大） 2,970円
※出典：家電製品協会　 「再商品化等料金一覧（家電リサイクル料金）」

また、収集料金・運搬料金も回収を担当する業者によって変わるので、依頼の前に確認が必要です。

テレビを処分する5つの方法

テレビを処分する方法として、主に以下の5つが挙げられます。

自治体が指定する回収業者に依頼する
家電量販店に処分を依頼する
自分で指定引取場所に持ち込む
不用品回収業者に任せる
リサイクルショップ、インターネットオークションで売却する

上記の方法にはいくつか注意すべきポイントがありますので、次項の内容をチェックしてから実践してみてください。

自治体が指定する回収業者に依頼する

自治体の指定する回収業者にテレビの処分を依頼する場合、以下のような手続きを行うことになります。

郵便局で手に入る家電リサイクル券に必要事項を記入する
ゆうちょ銀行または郵便局窓口でリサイクル料金を支払う
自治体の指定した業者に連絡し、回収の依頼をする

その後、指定した回収日に業者がテレビの回収をしにやってきます。テレビの回収を行う業者は自治体によって異なりますので、詳細については自治体のホームページなどで確認しておきましょう。

家電量販店に処分を依頼する

次の条件に当てはまる家電量販店では、テレビの処分を依頼できます。

処分するテレビを買った家電量販店
新しいテレビを購入する家電量販店

家電量販店にテレビの処分を依頼する手順は、主に以下の通りです。

家電量販店のサービスカウンターなどでテレビの処分を依頼する
代金を支払った後、家電リサイクル券を受け取る
家電量販店の指定した業者がテレビの回収に来る

なお、家電リサイクル券の控えはテレビの処分を正しく行った証明になる大事な証拠になるため、大切に保管しておきましょう。

自分で指定引取場所に持ち込む

各都道府県が指定している指定引取場所に自分でテレビを持ち込むことで、収集料金・運搬料金を払わずに処分することができます。指定引取場所に持ち込みたい場合、以下の手順を参考にしてください。

家電リサイクル券に必要事項を記入する
ゆうちょ銀行または郵便局窓口でリサイクル料金を支払う
自治体に連絡し、持ち込む日時を確認する
当日、テレビを指定引取場所に運ぶ

テレビの処分費用を抑えたいと思っている方は、指定引取場所に持ち込むのもひとつの手です。ただし、テレビを持ち運ぶのには手間と時間がかかるため、自分のスケジュールを確認したうえでこの方法を取るかどうか決めましょう。

不用品回収業者に任せる

テレビを処分する手間を省きたいなら、不用品回収業者を利用するのがおすすめです。不用品回収業者を利用すれば、処分に必要な費用は回収料金のみとなり、リサイクル料金や収集料金、運搬料金を支払わずに済みます。

また、不用品回収業者が自宅まで回収しに来てくれるので、テレビを自分で持ち運ぶ手間がかかりません。さらに、テレビ以外にもさまざまな不用品を回収してもらえる点も魅力です。

リサイクルショップで売却する

リサイクルショップで売却すれば、リサイクル料金などの費用を削減できるうえに、買取りによってわずかながらもお金を受け取ることができます。ただし、テレビの状態が良くない場合は、買取りに対応してもらえない可能性がありますので、このようなときは別の処分方法を検討してみましょう。

まとめ

テレビは家電4品目に含まれるため、法律に基づいて処分する必要があります。万が一不法投棄などをしてしまうと罰金などのペナルティの対象になってしまうため、安易な行動は控えるべきです。もしテレビの処分に困ってしまうような場合、信頼できる不用品回収業者に依頼してみてはいかがでしょうか。

全国引越サービスでは、テレビやエアコン、マッサージチェアなどの不用品回収を行っております。経験豊富なスタッフがお客様に最適なプランを提案いたしますので、処分に不安を抱える方でも安心してお任せいただけます。不用品回収に関するご相談も随時受け付けておりますので、お困りの方は気兼ねなくご連絡ください。