遺品整理はなかなか大変な作業ではあるものの、遺品の数が少ないなどの理由で自分自身で作業する方もいるでしょう。しかし、遺品整理に慣れている方は決して多くはなく、正しい手順や注意点を押さえておかないと面倒なトラブルを起こしてしまうおそれがあります。そこで今回は、自分で遺品整理をする方法や注意点などについて解説していきますので、遺品整理を自分でしようとお考えの方はぜひチェックしてみてください。
遺品整理を始める前に、まずは以下のものを準備しましょう
軍手
多少汚れてもかまわない服
マスク
サンダルやスリッパ
厚手の靴下
また上記のほかに、処分品をスムーズに分別するために以下のものを用意しておくと良いでしょう。
ごみ袋
段ボール
ガムテープ
ハサミ
カッターナイフ
油性ペン
いずれも近所のホームセンターなどで購入できるので、足りないものがあれば買い揃えておくようにしてください。
ここからは、遺品整理を行うときに意識すべきポイントを紹介していきます。おおまかな流れを把握しておくことで、作業当日の動きがスムーズになります。
スケジュールを立てる際、最初に「いつまでに終わらせるか」を決めましょう。遺品整理にかかる時間は遺品の量や部屋の広さ、作業に携わる人数などによって変わるので、無理のないプランを立てて計画的に作業を進めてください。
遺品整理では、故人の所持品を「残すもの」と「不要なもの」に仕分ける作業が発生します。捨てずに保管すべきものとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
通帳
クレジットカード、キャッシュカード
現金
印鑑
有価証券
身分証明書(パスポートなど)
土地の権利書
健康保険証
契約書類
また、処分するものはさらに「廃棄するもの」と「リサイクルできるもの」に分けておくと良いでしょう。リサイクルできるものとしては、以下のようなものが挙げられます。
大型家電(エアコン、洗濯機、冷蔵庫、テレビなど)
小型家電(携帯電話、カメラ、パソコンなど)
衣服・家具(ベットやタンス)
金属類(鍋や釜など)
電化製品を処分する場合、決められたルールに沿って処分する必要があるので役所のホームページなどで捨て方をチェックしておくようにしましょう。
次にやるべきことは「不用品の処分」です。粗大ごみとして処分する場合、あらかじめ申込みをして粗大ごみ処理券を購入する必要があります。また、重たい家具などを家から持ち運ぶのが面倒なら不用品回収業者を利用すると良いでしょう。
資産価値がある遺品や故人の思い出が詰まった遺品は平等に分配しましょう。なお、高価な遺品は贈与税の対象になる可能性があるため、形見分けの際にはそうした点にも配慮する必要があります。
遺品整理は多くの時間と手間を要するため、「どうしても難しい…」となった場合は遺品整理業者に任せましょう。遺品整理業者を利用するメリットとしては、主に以下のようなものが挙げられます。
作業がスムーズに進む
仕分け作業からしてくれる
遺品整理業者は片付けのプロであるため、重たい家具の持ち運びや処分などの作業をスピーディーに進めてくれます。賃貸物件の契約期限が迫っている場合など、速やかに遺品整理を行いたい方は遺品整理業者を活用しましょう。
また、自分で遺品整理をやろうとすると何から手をつけたら良いか迷ってしまうでしょう。そのような場合も、業者に頼めば遺品の仕分け作業からすべてしてもらえます。作業の手間を軽減するためにも、業者の手を借りるのがおすすめです。
遺品整理業者の中には、不当な高額請求をしてくる悪質な業者が紛れ込んでいるのも事実です。悪徳業者は不当に高い費用を請求するだけでなく、回収した不用品を不法投棄することもあるので、遺品整理業者選びは慎重に行いましょう。
優良な業者かどうか見極めるためには、まず一般廃棄物収集運搬業許可の有無を確認してください。業者は一般廃棄物収集運搬業許可を得ていないと不用品回収の業務を行えません。また、ホームページなどにこれまでの実績が載っていないところも怪しいので、過去の事例や口コミなどもチェックしてから依頼するようにしてください。
今回は、遺品整理を自分自身で行う手順や注意点について詳しく解説しました。手間と時間のかかる遺品整理を自分で行う場合、事前に綿密なスケジュールを立てて各種作業を進めていく必要があります。しかし、何を残して何を処分すべきかわからなくなることも少なくないので、困ったときは専門の業者にアドバイスをもらうようにしてください。
全国引越サービスでは、不用品回収のほかに遺品整理のご依頼にも応じております。お客様の気持ちに寄り添いつつ丁寧に各種作業を進めてまいりますので、ご用命の際はお気軽にお問い合わせください。